「お金」は便利なアイテム! もしも「お金」がなかったら?
- 「お金」は、とても便利なアイテムである。
- 「お金」がなかった時代には、「物々交換」をしていた。
- 「物々交換」の相手を探すのには、時間と労力が必要。
「お金」があると便利!
今、私たちは、「お金」というアイテムを使って、便利な暮らしをしています。
「お金」があれば、欲しいモノが買えるし、旅行にも行けちゃいますね。
もしも「お金」がなかったら?
大昔、まだ「お金」がなかった時代には、「物々交換」が行われていました。
「物々交換」とは、自分が所有するモノと、他人が所有するモノとを、お互いに取りかえることです。
例えば、Aさんが持っている「さかな」を「みかん」と交換したい場合には、次のような交換条件に当てはまる相手を探さなければなりません。
交換条件①「みかん」を持っていて、それを「さかな」と交換したい人
(お互いに交換したいモノが一致しないと、交換できない)
交換条件②「さかな」と「みかん」が同じ価値であること
(価値に差があると、交換が成立しにくい)
交換条件③地理的に近いこと
(遠くにいる人には、出会えない。早く交換しないと、腐っちゃう)
さて、Aさんは、交換相手をうまく見つけられるでしょうか?
かなりの時間と労力が必要で、とても大変そうですね。でも、「お金」があれば、「物々交換」をする必要はありません。
そう、「お金」はとっても便利なアイテムなんです。
確認問題
(1)自分が所有するモノと、他人が所有するモノとを、お互いに取りかえることを( )という。
(2)モノとモノとの交換を媒介(仲立ち)し、暮らしを便利にするアイテムを( )という。
答えはこのページの下のほうにあります。
用語解説
物々交換(ぶつぶつこうかん)
barter trade(バーター・トレード)
●自分が所有するモノと、他人が所有するモノとを、お互いに取りかえること。
●貨幣を媒介(仲立ち)しない、直接的な交換のこと。
●近年においても、貨幣が機能しない混乱時(戦争や不況など)に行われることもある。
お金(おかね)/貨幣(かへい)
money(マネー)/currency(カレンシー)
●お金は、とても便利なアイテム。
●お金がなかった時代には、物々交換をしていた。
参考文献
世界一わかりやすい金融の教科書(永野良佑著/秀和システム)
ポケット図解マクロ経済学がよーくわかる本(小笠原誠治著/秀和システム)
答え
(1)物々交換
交換条件に当てはまる相手を探すのが大変で、とても不便な取引方法です。
(2)お金(貨幣)
お金がなければ、暮らしに必要なモノや欲しいモノは、「物々交換」で手に入れないといけません。